マニ36型 荷物車


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 今回配置される車両は茶色の荷物車マニ36。
 マニ30の復活に伴い運行されることになった荷物列車用に増備された車両です。
 下画像はオユ10+マニ30と組む荷物列車。
 屋根の凸凹や車体色の違いなどバラエティ溢れる編成となっています。
 しかしながら「何故新車なのに非冷房なんだ?」と“新車”マニ36に対する現場の声はイマイチ(笑)。  
 乗務の際にはどの車両に乗るのかでモメそうです。

 





 
 マニ30オユ10に続く荷物車を、ということで製作したのがマニ36。
 旧型車両ということもあり今回こだわってみたのは「シルヘッダー」。
 多くの旧型車に見られる窓の上下にある帯のことです。
 これを表現するのにまず思いつくのは半ポッチずらしパーツを使いプレートを0.5ポッチ分出す方法。
 しかしこれでは明らかに出過ぎ。
 それならば、と採用したのが1×2タイルをひたすら並べていく方法でした。
 このパーツの「利点」は裏側にチューブが無いため、位置決めが自由に出来る点。
 L型タイルパーツに押し付ける形で位置を揃えるとともにパネルの厚さ分だけ出すことに成功。

 

 窓の上にも帯を作ろうとしましたが、構造的に困難なためプレートで表現するに留めています。
 なお雨樋も同様の方法で表現しました。
 ただ両端の乗務員ドア上にはL型タイルを使っていないためにここの雨樋を押すと引っ込んで
 しまいます(笑)。取扱い注意・・・
 
 荷物扉の表現にも少々頭を使いました。
 当初はタイルパーツを貼り付けた2×6プレート2枚を立て、上部に%2436を付けることでそこから
 雨樋を出すという方式を採用したものの、扉下部にスペースが無くなり実車とは違ったイメージに
 なってしまいました。
 
  
 「試作」荷物扉ユニット              「試作」荷物扉(左)と改良版
 
 何かよい解決策はないものか、と思案した結果、荷物扉を上下で分割して組むことでクリア。
 扉下に茶色プレート1枚加えただけのことですがご覧のように印象は全然変わります。
 扉の使用感を出すべくここのみ新茶色を使用してみました。旧茶で統一しても良かったかも。

  
 
 荷物車特有の保護棒入り乗務扉も今回初めて手掛けてみました。(上画像右)
 窓位置が少々高い気もしますが、さりげなく気に入っています。
 いろいろ試行錯誤の末これでひとまず完成。
 車体内部までパーツが詰まっているため、結構重たい車両となりました。
 マニではなくてカニかも(笑)
 
 マニ36について

 マニ36は1966年(昭和41)から1976年(昭和51)にかけて、当時余剰となっていた車両を
 改造して生まれた荷物車です。全部で239両が改造されました。
 様々な車両から改造されたため車体形状や窓配置、台車もバラエティに富んでいます。
 日本各地に配属され荷物列車等に活躍しましたが、1977年(昭和52)より製造開始となった
 マニ50の登場によって徐々に数を減らしていきました。
 JRには工場の控車として数両が引き継がれましたが、これらも1995年(平成7)には全車引退
 となり形式消滅しています。

 今回の作例は元特急車43系の一族スハニ35より改造されたグループがプロトタイプ。
 212、※2213、214〜216(※電気暖房付は2000番台を名乗ります)の5両のみの少数派で、
 マニ36の中では珍しいTR47型という台車を履いていました。
 名古屋駅でたまに見かけたのがこのグループの一員215。
 他のマニ36とは異なる趣を持つこの車両に出会えると何だか嬉しかったのを覚えています。
 20年以上経ってそれをレゴで作ることになるとは(笑)

 
 今回のプロトタイプマニ36 215。種車から引き継いだTR47型台車が特徴  

 


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